私たちの古布の行き先を追う

2018年5月8日

足立区鹿浜の磯貝商店に行ってきました

いまは集荷が少ない時期、でも天井までの古布
いまは集荷が少ない時期、でも天井までの古布
私がかかわっているNPOが運営するリユースショップは、地域の皆さんから不要になった衣類を寄付してもらい、その販売収益を使って地域の環境活動をしているのですが、寄付してもらった衣類すべてが販売できるわけではないのが実情です。

そのため、どうしても売れないものは古布として業者さんに引き取ってもらいます。その古布が最終的にどのように処理されているのかは気になるとこです。10月1日、NPOのメンバーで足立区にある古布業者さん(磯貝商店)を見学してきました。

 工場街と住宅街が混在した一角にある作業場では、近所の女性たちが集められた古布をすべて手作業で分類していきます。その数70種類!女性用の下着も種類ごとに分けられ、東南アジアに1キロ400円〜700円で売られるのだそうです。その他、子ども服、木綿のシャツ、ジャンバーは下が絞られる形のものなどなど・・・。この作業はやはり手作業でしかできず、それでも1日3トン〜4トンが処理されます。

以前に比べると古布は品薄で、そのため業界として東京都に古布の行政回収を要望しているそうです。多摩地域では行政回収は当たり前ですが、区部はやっていないのは手間とお金がかかるからでしょうか。磯貝さんは「古布はゴミだと思わないで」と話していました。

 また、別の作業場では、奥さんが機械拭きに使うウエスを裁断機でカットしていました。最高級のウエスは病院などのおむつのリース業者が廃棄するおむつやシーツなのだそうです。一見きれいに見えるシーツなども、製品チェックのセンサーではじかれて廃棄されていることを初めて知り、色々な業界事情も垣間見ることができました。

 これだけ手間をかけ、活かせるものは活かしきっても、半分近くの古布は廃棄せざる得ない、特に化学繊維は使い向きがないとのことでした。廃棄物業界という川下から、私たちの消費という川上をみたような面白い見学会でした。
磯貝商店の皆さん、ありがとうございました。